
今日は胸式呼吸と腹式呼吸の違いと活用方法について紹介していきます。
私たちは一日に約2万回以上も呼吸をしています。しかし、多くの人がその呼吸法を意識せずに過ごしており、浅い呼吸のまま日常を送ってしまうこと多くなっています。。実は「呼吸の仕方」によって、心身のコンディションや疲労感、ストレスへの耐性まで変わってきます。腹式呼吸と胸式呼吸の違いを分かりやすく解説し、それぞれの特徴や効果をお伝えします。
胸式呼吸とは?
胸式呼吸は、主に胸や肩周りの筋肉を使って呼吸をする方法です。息を吸ったときに胸が大きく膨らみ、肩が上下に動くのが特徴です。
胸式呼吸の特徴
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主に肺の上部を使う
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浅く速い呼吸になりやすい
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自律神経の中でも「交感神経」を刺激しやすい
胸式呼吸のメリット
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スポーツなどで瞬発力を高めたいときに有効
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集中力を一時的に高めたいときに役立つ
胸式呼吸のデメリット
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浅い呼吸のため酸素の取り込み量が少ない
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肩や首に余計な力が入り、こりや疲労感につながりやすい
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慢性的なストレスや緊張状態を作りやすい
腹式呼吸とは?
腹式呼吸は、横隔膜を大きく動かして息を吸い込み、お腹が膨らむようにする呼吸法です。ヨガや瞑想、リラクゼーション法でも取り入れられている基本的な呼吸です。
腹式呼吸の特徴
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横隔膜をしっかり動かす
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息を深く吸えるため酸素供給が増える
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「副交感神経」を優位にしやすく、リラックス効果が高い
腹式呼吸のメリット
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心身のリラックス効果が得られる
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血流や代謝が促進され、疲労回復をサポート
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睡眠の質向上につながる
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姿勢改善やインナーマッスル強化にも有効
腹式呼吸のデメリット
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慣れるまでは意識しないと行いにくい
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即効性のある集中力アップには胸式呼吸の方が向いている
胸式呼吸と腹式呼吸の使い分け
実はどちらか一方が「良くて、もう一方が悪い」というわけではありません。状況によって使い分けることが大切です。
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日常生活や睡眠前、リラックスしたいとき → 腹式呼吸
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スポーツ、会議やプレゼン前、集中したいとき → 胸式呼吸
このように、呼吸法を目的に合わせて取り入れることで、心身のコンディションをより良く保てるのです。
腹式呼吸の簡単なやり方
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椅子に座る、または仰向けに寝る
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片手を胸に、もう片手をお腹に置く
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鼻からゆっくり息を吸い、お腹を膨らませる
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口から細く長く息を吐き、お腹をへこませる
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これを1日5分から始める
まとめ
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胸式呼吸は「交感神経優位」で活動や集中に向いている
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腹式呼吸は「副交感神経優位」でリラックスや健康維持に有効
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目的に合わせて使い分けることで、心身のバランスが整う
普段何気なくしている呼吸を意識的にコントロールするだけで、ストレスの軽減や疲労回復、パフォーマンスの向上につながります。まずは毎日の生活に腹式呼吸を取り入れることから始めてみましょう。